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循環器内科

循環器病とは心臓と全身の血管におこる病気のことです。当院では循環器専門医として様々な循環器病の診断と治療にあたります。

1 高血圧

最も多いのは高血圧です。高血圧は脳梗塞、脳出血の原因になります。また動脈硬化を悪化させ、腎臓の働きを悪くします。また心臓の肥大や心筋梗塞の頻度を高め心不全の原因にもなります。40代50代の働き盛りの方が、高血圧になっていることを知らず、または治療しないで、脳出血におこして半身不随になることもあるのは、本当に残念なことです。

また、高齢者の方が高血圧の治療で逆にふらついて転倒して骨折することもあります。当院では血圧の自己測定を積極的にすすめています。高血圧の患者さんの一人一人に最適な治療を行うことを心掛けています。頭痛や肩こり、首の違和感が高血圧からきていることもありますので、そのような場合、一度血圧を測ってみてください。

今は比較的安価で正確な自動血圧計が大型電気店などで入手できます。最近、副腎から分泌されるホルモン(アルドステロン)が過剰になり、高血圧を発病している方がかなり多いことがわかってきました。血液検査により診断することができるのと、腫瘍から分泌されている場合切除により高血圧が完治することもあります。

40代50代前半から高血圧を発病している方、高血圧の程度に対して合併症の程度の強い方などに対して、当院では副腎ホルモン検査をお勧めしています。

2 心臓病 

動悸や脈の乱れ、息切れや胸部の不快感・痛み、むくみやめまいを感じたことはありますか?これらはすべて心臓病から起きている可能性があります。

不整脈

不整脈はいろいろな種類があり、ほおっておいてよいものから命にかかわるものまで、多種多様です。ぽつりぽつりと脈の乱れを感じる場合の多くは期外収縮という不整脈です。

最近、高齢化とともに心房細動という不整脈が増加しています。心房細動は心臓の中に微小な血栓を作って脳梗塞を起こすことがあります。高名なプロスポーツ監督が倒れて話題になったことがありました。心房細動による脳梗塞は広範囲なので重症のものが多く寝たきりの原因になっています。

そのために予防薬を内服する必要があります。動悸や脈の乱れを感じた場合、一度心電図をとることをお勧めします。当院では24時間ホルター心電図や心臓超音波検査、携帯心電計などを行い不整脈の精密な診断をおこない、程度により治療を選択します。
また、突然目の前が暗くなり倒れてしまう。しばらくすると目が覚め、あとに何も症状は残らない。これは失神発作といいますが、多くの方は脳に何か病気があると心配します。実際は不整脈などの心疾患や血管の自律神経の異常のことが多いものです。失神発作を起こした場合、脳の検査とともに循環器の検査をする必要があります。

狭心症、心筋梗塞

突然の胸部の痛み、圧迫感、しめつけ感などの場合、狭心症や心筋梗塞の可能性があります。これらの病気は虚血性心疾患と呼ばれるもので、心臓を栄養している冠動脈という血管が狭くなったり詰まったりして起こる病気です。

40代50代の働き盛りの方に起こることがあり、時に命にかかわる病気であり注意が必要です。特に、階段を上る、坂を上ると胸部の鈍痛、しめつけ感が起きるような場合、血管が詰まりかけていることがあり直ちに診断治療する必要があります。

ただし、胸部の痛みやしめつけ感を起こす病気は他にもいろいろあります。心臓病のうち弁膜症、うっ血性心不全、不整脈、大動脈瘤、心膜炎でも胸部不快感を伴うことがあります。

また、肺、気管支の病気(肺炎、気管支炎、肺がん、自然気胸、胸膜炎、肺塞栓など)逆流性食道炎、食道がん、肋骨の骨折、帯状疱疹、肋間神経痛、乳腺の病気などでも胸部の痛みを起こすことがあり注意深く診察、検査する必要があります。

当院では胸痛の患者さんに対しては、問診、診察で病気の程度を判別し、胸部X線、心電図、心臓超音波検査、さらに24時間ホルター心電図、携帯心電計などの検査を必要に応じて行います。不安定狭心症、急性心筋梗塞、肺塞栓、大動脈解離など一分一秒をあらそい診断治療しなくてはならない病気もあります。

当院では採血して血液中の急性マーカーを迅速に測定する機器が導入されていますので、マーカーを測定して陽性であれば直ちに循環器科専門病院に紹介して冠動脈の血管を広げる治療などを行います。冠動脈の血管造影は以前はカテーテル検査でしかできなかったが、最近では造影剤を使ったCT検査でも可能なので、必要に応じて検査機関に依頼することもあります。

狭心症のなかで、冠動脈の狭いところはないが、一時的に血管がけいれんを起こして発作を起こす冠攣縮性狭心症という病気があります。明け方に胸が重いとか、安静にしているときに胸部が痛くなった時にはこの病気も念頭に入れる必要があります。

うっ血性心不全

「心不全パンデミック」という言葉を聞いたことがありますか?

うっ血性心不全という病気が高齢者の増加とともに爆発的に増加するという意味です。心筋梗塞や弁膜症、心筋症などの心疾患では心臓のポンプ機能が低下しますが、それにより血液が各臓器に十分に送られなくなり、血液が心臓内や肺動脈、全身静脈内に「うっ滞」 する病気です。

症状は息切れ、動悸、むくみ、ふらつき、呼吸困難、喘鳴などです。最初は坂や階段を上った時にだけ症状がおこりますが、悪化すると日常の着替えや室内の移動でも息切れがしてきます。心電図や心臓超音波検査、血中マーカーの測定などで診断します。心臓CTやMRI、カテーテル検査をする場合もあります。治療は利尿剤や強心剤、血管拡張剤などの薬物療法が中心ですが、弁膜症に対する外科手術、冠動脈拡張手術、不整脈手術などをする場合もあります。

高齢者では、心臓の老化による心機能の低下も加わり心不全がおこりやすい状態になっています。また、肺炎、気管支炎、貧血、甲状腺機能異常などで急速に悪化します。高齢者では症状が悪化するまで、はっきり自覚できないこともあり、家族の方などが症状に注意してあげる必要があります。

富田医院 TOMITA CLINIC

診療時間

日祝
9:00~12:30
15:30~18:30 ●※ ●※

※…15:00~15:30は6・7か月健診、9・10か月健診、子供の予防接種。15:30以降は通常診療。
★…9:00~14:00

診療科目
内科・循環器科・小児科
院長
富田 喜文
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〒145‐0062
東京都大田区北千束2-48-9
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